フラップレス(切らない)手術 フラップレス(切らない)手術とは

2本で10分くらいの手術です。(血もあまりでませんし、痛みも少ないです。)
切らない手術である、フラップレス手術について説明します。CT診断の結果、骨幅がインプラントの大きさに比べ十分にあること、ドリルの進行方向に対し、平らな面をもつ骨の場合に適応となる技法です。歯肉を切って骨を見なくても、外れようがない骨が十分にあるという場合なので、高度な技というより、むしろ診断さえきちんとついていれば易しい手術と言えます。患者さんの術後の回復が早く、痛みにくく、手術の時間も短いため、骨の豊富な方は、できるだけこの方法で手術をします。当院では、7割くらいの方に適応していますので、特殊な手術と考えてはおりません。前歯は骨が薄い場合が多いので、どちらかといえば、奥歯向きと言えるでしょう。下の奥歯には、インプラントをよく打ちますが、ほとんどフラップレス手術でやってしまいますし、あっけなく終わるので、患者さんに驚かれることが多い印象です。

フラップレス手術の特徴

フラップレス手術は、歯科医師の腕ではなく、患者さんの骨が豊富かどうかで手術をするかどうかが決まります。よって、手術が始まってしまえば、通常の手術よりも手順が少ないため、歯科医師にとっても、むしろ簡単な手術となります。
しかし、術前の診査と豊富なインプラント手術の経験が必要だと思います。実際には、歯肉の下にある骨を正確にイメージしなくてはいけませんので、CTを見て、ボーンサウンディングをして、骨の形体を想像するわけです。
CTには、歯肉の厚みも薄く写ります。歯肉の厚みは、2mmなのか2.5mmなのか3mmなのか、きちんと測定してから、手術に臨み、手術器具についたメジャーで計測しながら行います。
隣の角度も手がかりにしなくてはいけませんし、ドリルで削りながら、骨に囲まれているかを4mmの穴から確認しながら行うわけです。

フラップレス手術が困難なケース

骨幅は、10×10mm、長さが15mm程度の骨量があれば、安全にフラップレス手術ができますが、なければ歯肉を切って、骨を直接見ながらドリルで穴を開けるべきだと思います。

奥歯は、比較的この基準を満たすことが多いです。中には、幅が20mmを超える方もいらっしゃって、インプラント中心がたとえ1mmずれても全く問題ないという場合も多いわけです。

しかし、前歯は(特に下顎)支えている骨幅が小さい場合が結構ありますので、7mm以下の場合は、インプラント手術はできませんし、7~10mmの場合は、歯肉を切って手術をしますし、10mm以上はフラップレス手術といった基準となります。

上記のような基準ですので、フラップレス手術の適応は、奥歯が多くなるわけです。奥歯の定義は、真ん中から歯を数えて123番までが前歯と言われます。4567番が奥歯と言われる歯になりますので、こちらを参考にご自身のインプラントを入れた歯の位置を数えてみてください。

フラップレス手術のメリット

フラップレス手術は切開、剥離、縫合のプロセスを省略できます。

  • 1手術後の痛みや腫れを軽減できると期待できます。
    (術後の痛みがないわけではありません。)
  • 2手術中に入る唾液の量が通常の手術と比べ少なくなるため、感染のリスクを軽減できると期待できます。
  • 3手術時間が短いため、術後に顎が疲れるのを軽減できると期待できます。
    (意外とお口を開け続けるのは大変です。)

当院では、骨の幅があれば、積極的にフラップレス手術を行っております。

 
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